静岡水わさびを取り巻く人々

関連施設

天城わさびの里

わさびの魅力発信拠点

伊豆半島を南北に縦断する主要道路・国道414号線。伊豆市から河津町方面へ車を走らせると、人気の観光スポット「浄蓮の滝」付近から、畳石式のわさび田がいくつも見えてくる。伊豆市のわさび栽培エリアの1つ「杉本」地区だ。国道沿いにもかかわらず、キリッと張り詰めた空気が満ちているのは、わさび田を流れる清らかな水のおかげだろう。周囲に立ち込める山の緑も目に新鮮だ。そんな杉本地区の魅力をアピールするために誕生したのが「天城わさびの里」だ。

道の駅内にある人気施設

天城わさびの里は、現代表の浅田幹夫さん、畳石式わさび田の造成技術普及に尽力する鈴木丑三(うしぞう)さんら、地元の有志7人が平成10年に立ち上げた施設だ。わさびの生産、加工体験、展示販売までの過程を一体的に行う交流拠点として、国道414号線沿いの道の駅「天城越え」内に施設を構えた。店内では、生わさびや鮫皮のおろし器とともに、わさび漬け、わさびのり、わさびみそなどの加工品も販売。天城産わさびの魅力発信に努めている。

トップクラスの人気商品

同店で圧倒的な人気を誇るのは、すりおろした生わさびをソフトクリームにトッピングした「わさびソフト」300円だ。甘みと辛味が口の中で溶け合う感覚は、不思議な食体験をもたらすが、それゆえに話題性があり、SNSでの発信力も高い。1日500〜700個を売り上げる実力は、伊豆全体を見回してもトップクラス。リピーターも多く、伊豆観光における人気商品の1つになっている。

話題の体験プログラム

天城わさびの里の「わさび収穫体験」は、長靴をはいてわさび田に入り、クワを用いてわさびを引き抜く作業が人気だ。体験料は1人1,080円で、わさび1株を持ち帰ることができる。所要時間は約20分。前日までに要予約(状況により受付できない場合あり)だ。「わさび漬けづくり体験」は、自分で作ったわさび漬けを瓶詰めにして持ち帰ることができる体験プログラム。料金は1人1,080円で、1週間前までに要予約(状況により受付できない場合あり)となっている。

わさび農家の心意気

同施設の代表・浅田幹夫さんは、「天城のわさびには、全国的な知名度があり、ブランド力があります。生産者の思いの中には“日本一の清流で育ったわさび”という自負もあります。そんな天城の魅力や心意気をこれからも多くの人たちに伝えていきたいですね」と力を込める。多くのファンに支持される天城わさびの里は、わさびと地域と人々をつなぐ交流拠点だ。

天城わさびの里

住所:
伊豆市湯ヶ島892-6(道の駅「天城越え」内)
電話:
0558-85-0999
営業時間:
8:30〜17:00(10/21〜2/20は16:30)
定休日:
無休